(日本語) 単行本 – 1997/12/1
吉本 ばなな (著)

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18歳で、戸籍上の結婚をしたまなかと裕志。祖父と愛犬オリーブの死を迎えて、二人は互いでしか癒せない孤独を抱えたまま、むき出しの世界へと歩きはじめる。書き下ろし長編。

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読んでいで怖いことも沢山書いてあるのに、なぜだか幸せになる。
たまらなく知っていることばかりが書いてあるような気がして涙が出た。
多分、裕志くんの気持ちが分かるからだろう。
理解し合えない肉親、
自分のせいじゃないのに背負わされている業、その重たい感じ。
それと、唯一救ってくれる犬の柔らかさ、ミルクみたいな匂い。
生きてる、大丈夫、そう思える温かさ。
自分を明るいところへつなぎとめていてくれる存在。
そういうことが、分かるからだと思う。

最初は、オリーブの飼い主のまなかちゃんの気持ちが分かるんだと思った。
だが、多分裕志くんに共感しているんだろうなと、最後まで読んで気付いた。
私は裕志くんほど強くないし、逃げられるものなら逃げたいから
遠慮もせずに喚いて逃げようと今は思っているけど、
ある意味昔は裕志くんみたいに遠慮していて、
だけどどうしてもここは駄目っていうときに家出するパワーみたいなのが
すごく自分と近く感じるのだろう。

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