役にたたない日々 (朝日文庫) 文庫 – 2010/12/7
佐野 洋子 (著)

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タイトルだけ見て、面白そうだと思って読んでみたのだが
よくよく見てみれば『100万回生きたねこ』や『おじさんのかさ』の佐野先生が筆者なのだった。

絵本から受ける印象とは当然というのが全く違い
毒舌と言えば毒舌なのだが、正直でストレートな言葉が小気味よいエッセイ。

時節柄、
元いじめっこに「いじめられっこが復讐に来たらどうするか」
と尋ねたら、「殺されても仕方ない」と答えた
というエピソードがなんだか印象に残った。

自分はもう終わった人間で、早く死にたいと
同情を誘う訳でもなく素直な心情としてばっさり書いて
癌になっても驚かないし、余命を確認して
余生のことを考えてしていた貯金を使ってぽんとジャガーを買ってしまうという
滅茶苦茶さが愛らしく、気持ちが良い。

こんな風に気持よく自分に正直に死ねたら本望
と思わされた。
解説の追記を読んで、もう亡くなられたことを知った。
悔いなく小気味良くこの世を去られたのだろうとは思うが
心から哀悼の意を表します。

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