【読了】男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。 (1) ―Time to Play― (上) (電撃文庫)

上巻と銘打ってあるものの

実際に読むとここで切られるか…と感じる。
 面白いことは面白いのだが、一冊読み終えて尚何も話が始まっていない。

上下巻手元に揃えてから読むのが吉かもしれない。

 時雨沢先生のtwitterをフォローしているので
リアルタイムに知っていたし、
先生らしく挑戦的な試みで
興味深い作品だと思う。

時雨沢ワールドが好きな方には普通にお勧めするけれど

いきなりこれから読むのはもしかしたらハードルが高いのかもしれない。
何が面白いかわからないと酷評する人が一定数いるのも
わかる気がする。
 時雨沢先生が好き、小説を書いたことがある、
という人なら
普通に面白いと感じるのではないだろうか。

 既にネットレビューで他の方も言われているとおり

自分も想起したのはバクマン。だった。

それの電撃文庫版、小説家版といった感じ。

時雨沢先生はこうやって小説を書いているのだろうか

などと妄想しつつ楽しめる。

作家志望の人も読んでいて面白いのではないだろうか。

以降ネタバレあり。

ずっと主人公が一冊まるまる最初から最後まで
首を絞められっぱなし
 只管列車に座って喋るだけ
というのも時雨沢ワールドな展開だなと思う。
 黒星先生のイラストも可愛らしいし
 小さく伏線らしき前フリがたくさん散りばめられている。
 上巻から素直に想像する分には、
 似鳥がファンレターを送った女性本人
または関係者なのだろうが、
どのように伏線を回収し
どのように予想を裏切ってくれるのか。

下巻を読むのが楽しみである。

2016.2.9