生まれつき美人に見せる 読書レビュー

生まれつき美人に見せる (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2015/2/20

★「生まれつき美人」は、何をやっているのか?
★あなたの顔はそのまま、でもケタ違いに美人
★各国VOUGEのカバーメイクをはじめ、トップモデルやセレブたちに愛される世界的メイクアップアーティスト、初の1冊!
30メートル級の美女オーラには何よりツヤ!
ツヤは、肌につくると美しく若く見えるだけでなく上質なものに見えるし、唇につくるとセクシーに、まぶたにつけると伏し目がキレイに見えます。それに、なによりも敵とする乾燥も防ぎます。ツヤひとつとっても、「生まれつき美人」はいろいろなところにおいているのです。
この本は、生まれ持ったあなたの顔が、ちょっとしたことによってどれほど美人に見えるかを余すところなくお教えします。
・自分の中のブスな部分は、アクセントになるので放っておく。
・パウダーと厚化粧は猛烈に女を老けさせてみせる。
・コンプレクスを隠したいという恥じらいが色気を生む。

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捉え方や言い方が独特で面白い。
肌のトラブルを完全に隠してしまうと「ひとりで生きていける感」が出てしまう
メイクの目的はキレイなメイクをすることではなくあなた自信をキレイに見せること
しみがあってごめんなさいという気持ちは武器。隠したいという恥じらいが色気を生む
など、普通のメイク教本には無い内容である。
一般的なメイクの本にあるような、眉を書く時はこのライナーを使い
小鼻の延長線上まで書いて、というようなことは
一切書かれていない。
イメージ写真やイラスト程度であり、具体的な商品名も出てこない。
ただ扉絵にはCHICCAの写真が使われている。
吉川氏がブランドクリエイターを務めたカネボウのブランドで
30代以上の女性がメインターゲットのようだ。

一貫して、保湿をして自分の好きな自分に合うメイクをする
ということが説かれた本。

若い人がつけるようなピンクはもう似合わない、と思うのではなく
自分の好きな色、欲しいものを買って
それを何とかして似合わせようとする努力が老化を止める秘訣
というのも面白い。
髪の毛は顔の額縁だから、先に仕上げてからメイクをするなど
すぐに実践できる情報でもある。
眉と髪色は揃えなくて良いと言い切っているのも気持ち良いし、
ああしろこうしろというルールの押し付けが無い。

ファンデーションでマットに仕上げるよりツヤをというのも成程と思った。
オイルファンデが無い時代にクリームを混ぜて使っていたという
エピソードが実体験に基づているし素人でも手軽に試せる。
チャレンジしてみたところ、ツヤかテカリなのかは兎も角
午後になっても肌がしっとりしているのが嬉しい。

常に今の自分に似合うものを探して鏡の前で吟味するという
美に対する心の持ちようが大切なのだ。
シミや毛穴などに悩まされるのではなく
かと言って諦めて放置するのでもなく
手間を惜しまず楽しむというのが目新しく感じた。
化粧をするというと、してます感を出さねばならないと思っていた。
飽く迄もナチュラルに、本来あるものを引き立てるという
考え方で良いのだと思えた。