NHKドラマ10「昭和元禄落語心中」感想

NHKドラマ10「昭和元禄落語心中」(ブルーレイボックス) [Blu-ray]
岡田将生 (出演)

雲田はるこの人気漫画を岡田将生主演でTVドラマ化したヒューマンドラマのBOX。昭和初期、落語の世界に入った八雲は、同期入門の助六と、固い友情で結ばれる。八雲は助六の芸に憧れ、嫉妬し、追いつこうともがきながら成長していくが…。全10話を収録。

https://amzn.to/31IybQs

漫画とアニメを見てとても好きな作品。

原作とは多少設定などが変わっているが、
変えてはいけない本筋部分は概ね変わっていない。

アニメを見たときに、声優さんが素晴らしい人たちばかり出ていて
本当に落語を見ている気持ちになった。
それがドラマでは味わえるのだろうかと半信半疑だったが
素晴らしかった。

岡田将生さんを初めて知ったのは『重力ピエロ』で、
難しく印象的で非常に重要な、春という少年の役だった。
監督も、春役をキャスティングするのに一年近くを要したそうだが
本当に重要な役だったのだ。
それを、やってのけてくれた。

そんな岡田さんが主演ということで、期待はあったが
幅広い年齢を演じ分けるのは流石に大変なのではと思った。
アニメでは石田彰さんが演じておられた役で、
石田さんは老若男女演じ分けることができる非常に器用な方だ。
落語の中にもまた老若男女が出てくるので、
若い時に演じる老若男女、年配になってからの老若男女も
演じ分ける必要がある。それを完璧に演じ分けておられた。
ドラマ版は正直最初は違和感を覚えるところもあったが
どんどん引き込まれていった。
色気、悲哀、孤独、厳しさなど、八雲の魅力を
余すところ無く演じてくださったと思う。

そして、他のキャストさんもみんな素晴らしく
落語の勉強にもなる見応えのあるドラマだった。