「河岸を変える」- 河岸とは一体なんなのか

河岸を変える

女子会だとおしゃべりに夢中になって
あっという間に時間が経ってしまうから、お店に長居しないよう
3回くらい河岸を変えたんだよ、という話をしたら
意味が伝わらなかったことがあった。

自分が知ったのは多分小説に出てきたのが初出だと思う。
聞き慣れないと漢字変換も難しい言葉かもしれない。

「河岸」とは

読み方は「かし」。
読んで字のごとしで、川の岸のことを指す。
主に舟に乗ったり荷物を降ろしたりする場所のことで、
舟を繋ぐ杭のことも「かし」と呼ぶ。それが立っている場所だ。
現代では繋ぐ場所のことは係船柱(けいせんちゅう)や
ボラードと呼ぶことが多いかと思う。

魚市場のことを「河岸」と呼ぶこともある。

舟で人と荷物が運ばれ、飲食や遊びなど商いが行われ
その場所が賑わう。
そこで河岸自体に飲食や遊びをする場所という意味もついてきた訳だ。

場所を変える、気分転換に別の場所へ移る、
特に、飲食店を変えて飲み直すときによく使われる表現になった。

「お店を変える」と同じ意味ではあるが、個人的には
単純にお店を変えたいというより、場所も気分も変えて飲み直したい、
もっと話したいという時に使っている言葉だ。

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投稿者: saya

京都生まれ北海道育ち東京都在住 物書き/フォトグラファー/ハンドメイド作家 創作庵 月雪花 所属 幕末歴史研究会 花待会 主宰 小説・記事の執筆、写真撮影、手作り雑貨の作成などを中心に創作活動を行う。