上橋先生のエッセイ。
期待以上に面白かった。

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自分も十代の頃『指輪物語』を読んでどっぷりはまったクチだ。
辛い旅の中でレンバスや時々誰かの家で食べるご馳走、
そしてサムが作る料理がとても印象的なのだ。
頑固に鍋を持ち歩き、危険を顧みず火を熾して料理をしてきたサムが
遂に鍋を捨てる。彼の料理のことを、フロドが覚えていないという、それほど消耗している。
食べることが大好きなホビットが。
映画ではカットされているけれど、本当にこれは重要なシーンなのである。

上橋先生も、物語の中に出てくる食べ物を大事に丁寧に描かれている方だ。
羽海野チカ先生の漫画にも、食べ物はたくさん出てくるなと思い返した。

鎖帷子が着てしまえば思ったより軽い、というのは面白かった。
こうした経験を積むことでリアリティのある物語が紡がれていく。

表紙の絵は洋画家のお父さまが描かれたものと知って驚いた。
素敵なご一家だなと思う。

2015.3.15

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