【読了】アンダルシア 外交官 黒田康作 (講談社ノベルス)

黒田康作シリーズの3作目。
シリーズの中ではそれなりに面白いかと思うが
真保氏の全作品の中ではいまいちかなと思う。
先の読めない展開、終盤のどんでん返しに継ぐどんでん返しなどは
あいかわらず真保氏らしい持ち味ではあるのだが、
少々切れ味が無いと感じられる。
アンドラ、スペイン、フランス三国が舞台だが、
思ったほどそれぞれが絡みあうわけはなかった。

黒田への感情移入もイマイチ。
今思えばこの点は一作目が一番だったようにも思う。

映画とは内容が異なるらしいが、
見ていないのでその点は特に違和感は覚えなかった。

2016.1.16