ライオンでは脇役に甘んじている神宮寺会長。
ライオンはとてもよく練られ書き込まれた物語なので
どのキャラを主役にしてもスピンオフが出来そうではあるが
神宮寺会長の若かりし頃を昭和という時代の魅力と共に
迫力をもって描き出された作品である。

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ネットのレビューでは低評価のものもあるようで、
ライオンの劣化コピーと言いたくなる気持ちもわからなくもない。
だが、自分には将棋しか無いと孤独の中で指し続け
挑んできた中で、女手ひとつで娘を育てる女性との僅かな交流があり
そんな過去があったからこそ、3月のライオン本編という40年後に
零ちゃんに若い頃の自分の面影を見たのかもしれず
そういった機微を想像するのもまたライオンの楽しみであると思う。

羽海野チカ原案・監修としてあるだけで
飽く迄もスピンオフであって全くの別作品なのに
レビューで叩かれているのは随分と気の毒だ。

羽海野先生の絵に寄せて印象を損なわないようにしてくれている感じもあり
装丁などもライオンに近く、
スピンオフと銘打つ覚悟も感じられ自分としては好感をもった。

ライオンの連載誌が青年誌であり、先生本人もそんなことを仰っていたはずだが
にも拘らず青年誌だから雑誌を買いにくい、本屋で売り場に近づきづらい、と作者に言ったり
ちょっとあかりさんの服が透けていたからと言って青年誌に合わせて無理に描いている、無理矢理描かされたのでは
と言ったりしてしまう読者もいるので
青年誌、少年漫画が苦手な人にはまぁ確かに向いていない作品だとは思う。

自分は「あの」濃いキャラ神宮寺さんの若い頃を垣間見られて楽しいし
昭和の雰囲気や暑苦しい描き方もこれはこれで面白いので
続きが気になるところだ。

2015.10.17

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