芝居にすることを前提にキャラメルボックスの役者に当て書きで
書かれたという小説。
当て書きの割には個人的にはそこまで合っていないと感じるところもあった。
強いていうなら赤木が、まぁ当て書きなのかなという感じ。
ドラマ版の配役の方がまだ合っているような印象を受けた。
話の内容もキャラメルありきで、知らない人やキャラメル・舞台芝居が嫌いな人には
受け入れるのは難しい展開ではなかろうか。
エンジェル・メーカーの面々、そこに来ていた田所航平の父の務める整骨院、
地上げを担っている赤木ファイナンス
この3つの物語が絡み合い、クリスマスを迎える。
キャラメルの舞台では王道のパターンだろう。
登場人物も多くドタバタ劇になっている。
フィクションだからと思えば我慢できるようなリアリティの無い展開の中に
突然妙に生々しいリアルな設定やシーンが入り込み
違和感を覚えてしまった。
2015.9.3