そこのみにて光輝く 感想

そこのみにて光輝く (河出文庫) 文庫 – 2011/4/5
佐藤 泰志 (著)

北の夏、海辺の街で男はバラックにすむ女に出会った。二人がひきうけなければならない試練とは―にがさと痛みの彼方に生の輝きをみつめつづけながら生き急いだ作家・佐藤泰志がのこした唯一の長篇小説にして代表作。青春の夢と残酷を結晶させた伝説的名作が二〇年をへて甦る。

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行きたかったのに映画を見そびれたので、まず小説から読もうと手にとった。
映画の予告動画を見ての印象を持って読み始めたのだが
どうも映画のあらすじと比較すると、映画は結構設定を変えているようだ。

全体に漂う倦怠感は心地よく感じる部分もあり
注意深く具体的な名称を出さないが、分かる人にははっきりとわかる
町の描写もあるが
けして自分の知っている函館の姿ではなかった。

共感出来る人物も個人的には出てこず、
あまり最後まで入り込んで読めないままに終わってしまった。
強いて言えば松本が気になった程度。
原作どおりで、二部まで描いてくれるなら映画も興味があるのだが
そうでもなさそうな気もして映画を見るのにも少し二の足を踏んでいる。