【読了】フランス人は10着しか服を持たない2

1に比べると、タイトルはあまり関係なくなってきています。
洋服のコーディネートではなく生き方、哲学の問題を書いた1に続き、
本書では具体的な、こうしてみたらどう?という筆者のアイディアが書き連ねてあります。
やりたいけれどうまくできなかった自分が、もしこういうときマダムシックだったら、と考えて行動し、その結果こうなった
というエッセイのような感じです。

前作が売れたから続編というアピールをしたいのはわかりますが
あまりにもタイトルと内容がそぐわないです。
英語版に比べて日本語版はかなり省略されているという噂ですし
日本語版がもしかしたらかなり劣化しているのかもしれません。

要するに日々丁寧に生きる、ということで、
片付けやアロマ、紅茶などそれぞれの専門書に比べれば
表面上をさらっとまとめてあるだけです。
入門書という感じで読むにはおすすめですが、
既にある程度この類の本を読んでいる人には読み応えがないのでは。

飽く迄もアメリカ人の方なので、日本人にとっては疑問を覚える内容もあるでしょう。
本来の日本人なら当たり前にやっている、ということも多いかも。

小さい時母と一緒に食材の買物に行っていたこと、時々思い出します。
良い思い出になっています。

それとわたしは夫さん派かなと思いました。
お腹が空いてないのに食べろと言われたく無いですね。

この本を読んで、丁寧に生活したい、まずは食事を座って食べたいと思われた方には
土井 善晴先生の『一汁一菜でよいという提案』をおすすめしたいです。
これも哲学やスタイルの話で、日本人にはとてもしっくりくると思います。