ジュブナイル小説ということもあり
ストレートで読みやすく素直に面白いと思えるです。
込み入った仕掛けや回りくどい展開がなく、気持ちが沈む描写が基本的にありません。
出て来る人たち、特に大人たちも、マスコミを除いて
みな柔軟で理解がある人たちで、
昭和時代の中学校という舞台設定も相まってほっとします。

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楽園を探して移ろいを繰り返す人が間違っているとは言い切れません。
そうした人に来て欲しくないという人がいることも、
暴力は論外ですが理解できます。
今いる場所で努力することもまた大切です。
生き方が違えば考え方も習慣も違うわけで、
郷に入っては郷に従え、従わずに我儘に振る舞えば当然軋轢も生じます。
表面上だけさらっと読むとSFとして普通に楽しめますが
深読みしようとすればいくらでも深読みできる、
様々な問題が内包された小説だと思います。

個人的には大阪という舞台だからこそ
言いたいことを言い合う、理解してくれる大人が存在する
という展開も成り立ちやすい気がしますが
他の方がレビューされているように、大阪弁をはじめとする大阪らしさがもっとあっても良かったかもしれません。

ドラマにもなっていたそうで、見てみたいなと思いました。

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