「高安犬物語」「熊犬物語」「北へ帰る」「土佐犬物語」「秋田犬物語」の5篇の児童文学です。
大正から昭和の初期という時代もあり、引っかかる内容や描写がところどころにありました。
日本犬を大切にしたい、残したいというのは良いと思うのですが、日本犬が廃れてきたのは人間のせいであって、洋犬が悪いわけではありません。
『垂れ耳犬の汚れた血がまじってきた』というのは酷い書き草だなと思いました。
自分の犬への愛情と、この中に書かれてある犬への愛情は違うものでした。