【読了】京都の坂――洛中と洛外の「境界」をめぐる

現代日本人には無い慣習ですが、昔はもっと結界や境、ケジメが身近にあり、きちんと区切られていたように思います。
分けることを差別だとか不平等だとか言い出す人もいなかったせいかもしれません。
ハレとケのように日々区切りがあり、住み分けがありました。
この坂の話も、そのひとつだと思います。

生と死が身近にあったところから、平安末期から死を穢れとして忌む風俗が広まった、とされていますが
それでも現代より死は身近にあっただろうと思います。

坂の者、気違いさんという呼び方が京都っぽく
親しみのある感じが興味深く思いました。