【読了】バガボンド(16)(モーニングKC)

自斎が始めた剣術道場にも弟子が集まるようになり、幼い天鬼も弟子として剣を揮っています。しかしながら小次郎には断固として剣を教えない自斎。
小次郎は来る日も来る日も自斎の帰りを待ち伏せては戦いを挑みます。
自斎の小次郎への愛はもちろんのこと、小次郎の自斎への愛情も感じます。

そんな二人の家を訪ねてくる、自斎の弟子の伊藤一刀斎。
自斎を負かした弟子なだけにもっと鼻持ちならない人物を想像していましたが、
未だに一番弟子と公言する面もある掴みどころのない豪胆な人です。

伊藤を探していた吉岡伝七郎や植田たちと小次郎を焚き付けて戦わせ、戦いの道を小次郎に示します。
余計なことを、と一概には言い切れない、人生の不可思議さです。

またここまで天鬼の幼少期を知り、6巻で既に殺されたあの男が天鬼であると思うと非常に悲しいものがあります。