【読了】バガボンド(15)(モーニングKC)

小次郎の世話を手伝ってくれていた家の娘が不動幽月斎に取られると聞いて、
断ろうと思っていた不動を切ろうと覚悟を決めるところも人間味があります。
恩返し、美しく育った娘、子供を取られる親の悲しみ、
様々な思いを含めての覚悟に、読んでいるだけの自分まで手に汗握ってしまいます。

不動をいかにも荒くれ者の筋骨隆々な男に描かなかったことがすごい
と指摘するレビューを見かけましたが、同感です。
天鬼への所業も含めて得体のしれなさ、不気味さを掻き立てる見た目が衝撃でした。