進撃の巨人(16) ネタバレあり感想

進撃の巨人(16) (講談社コミックス)
諫山創

フリーダのことを思い出すヒストリア。
妻子はグリシャに五年前殺されたというのは衝撃の事実です。

アッカーマンという名字に親戚関係などなんらかの理由があるのか
と思っていたら、一族が都市部で迫害を受けていたという展開とは。

対人立体機動装置はアンカー射出機と散弾の射線が同じ方向なのが弱点で、
かつ銃に対して刀が有利になる距離での戦いも描かれたのは
刀好きとしてはおっと思いました。

折角の力もレイス王家の血を引くものでないと真の力が発揮されない
というのがまたなんとも言えない設定です。
かつてのアッカーマン家は王側近の武家だったということも明かされます。
王が記憶を改竄できるのは全員ではなく、
少数派の血族は自らの意思で真実について黙秘している。
王の思想に異を唱え地位を捨て旺盛に背を向けたのが
東洋の一族とアッカーマン家。
ミカサの名字と生まれにここでこのような答えが出されるとは
思ってもみませんでした。

オレはいらなかったんだと嘆くエレン。
ヒストリアがあのときは私のことを普通のヤツだったって言ってくれて嬉しかったよという言葉。
そして父の手を振り払うところが恰好良いです。
その後の台詞も可愛い。
「人類なんか嫌い巨人に滅ぼされたら良い
つまり私は人類の敵 最低最悪の超悪い子
だけどエレンの味方
自分なんかいらないって泣いてる人がいたら
そんなことないよって伝えに行きたい」
可愛いし、やっぱり女神だったんだなと思わずにはいられない。

リヴァイがエレンに対して、
「毎度お前にばかり……すまなく思うがエレン好きな方を選べ」
という台詞も良かった。