べしゃり暮らし 3 ネタバレあり感想

べしゃり暮らし 3 (ヤングジャンプコミックス) コミックス – 2007/7/19
森田 まさのり (著)

お笑い嫌いという表現が屡々挟まれていた上妻君のお父さん。
遂に理由が明かされます。
誰も悪い訳ではなく、誰の気持ちもわかるような
悔しい理由であり、
過労死を美談にせず
「母ちゃん死なせたのおやじだろうが!」
と上妻君に言わせるところが気持ち良いです。
お父さんも本当はわかっていて、でも誰かのせいにでもしなければ辛すぎてやっていけなかった。
人間らしい描写です。

学園祭のお笑いコンテストに向けて
「一回しか言わへんぞ。俺と組まへんか?」
という辻本君が恰好良いし、意地をはっている自分に気がついて
素直ではないながらも組むことにする上妻君もまた良し。

玉木君が中々の事をやらかす割には、この後も付き合いの長いキャラになるところが
本当の悪人はいない森田先生の漫画らしくて良いなと思います。
社会的制裁は受けたわけですし。

校長のせいで優勝は出来ないけれど、
手応えを感じたふたり。
芸人を目指す、とはっきり上妻君が言葉にするところも恰好良くてわくわくします。