銀の匙 Silver Spoon (11) (少年サンデーコミックス) コミックス – 2014/3/5
荒川 弘 (著)

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別府君に何が好きかで定まらないなら
何が嫌かで考えてみたら選択が狭まるのでは、と言われ
「努力が認めてもらえないのは嫌」
と言う八軒君。
努力の過程を離れた人にでも簡単に理解させるのが
点数などの結果を出すことなので、
理想ではあっても現実問題としては中々難しいです。
でも、努力を見てくれている人がいて、
人が集まってきて、それが長い時間をかけてブランドになる。
ブランドもノーブランドも根っこは同じでは
という発想になる八軒君。

それに対して「烏合の衆」という言葉を投げつけてくるお父さん、相変わらずきついです。
でも、説得しようと思うなら具体的なプランをもってこいというのは確かにそのとおりで。
お母さんがこっそり電話を掛け直して、表立ってではないですが味方してくれるのもちょっと良いところ。

付き合ってないとは言え、アキちゃんからのチョコレートが無事に八軒君の手に渡り
みんなも協力してくれるのも良いです。

下宿が見つかるのも八軒君が築いてきた人との繋がりのお蔭。
お父さんに出す企画書についてタマちゃんに相談する八軒君。
吉野も巻き込み、稲田先輩に卒業後の連絡先を聞き
大川先輩に声をかけ。
具体的に動いていく感じに胸踊ります。

進路相談で先生が、今までの事例がないからアドバイスしようが無い、と言い
ネガティブになる八軒君に
「学校はおまえらのためのどこ耕してもいい宝の畑」
「どこを耕すかは自由だ」
と言ってくれるのも嬉しい。
前例が無いからこそ「何が出てくるか俺は楽しみ」。
人とのつながりを作るのに三年費やしても良いし、
大学に行ってくれても俺の評価が上がるし
と言ってくれるのは気が楽になるだろうと思います。

初めて馬が障害を飛ぶところを見て驚いたけれど、
今は無理でもそのうち跳べるようになると思うと言うアキちゃん。
自信がついてきたようで何よりです。
いつかのお返しとばかりに、八軒君のお父さんに
「口先だけじゃないです」
「八軒君のこと信じてください」
と言ってくれるアキちゃん。
お父さんは本当に言動がキツイけれど、
「本気には本気で返す」と、お父さんなりの
誠実な子供への向き合い方なのかなと思います。

ホワイトデーなのに競馬場で豚丼というのも
アキちゃんらしくて良いです。

男子が次々面白いことを思いつく、実行力もある
と女子が評価しているのもなんだか素敵です。

稲田先輩がファイルのコピーをくれて、
西川君がノートパソコンを譲ってくれて。
良い人が集まる、という話の通りです。

タイトル回収ともなる銀の匙の校長先生の話。
カトラリーセットになるというの、
日本で言うなら生まれた時に植えた桐で
嫁入り道具を作るみたいな感じで素敵ですよね。
年に一本、一生に一度の注文なんて
売上としては上客ではないわけですが、
それも踏まえているところが良いです。
今までの卒業生たちが残した研究ファイルも、
とても良いお話です。

ギャグっぽいとは言え、大川先輩のやらかしは
流石に酷いなぁと思います。
実際にあったら部屋を追い出されて御影家とも
気まずくなってしまいそうです。

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