宇宙兄弟(23) (モーニング KC) ネタバレあり感想

宇宙兄弟(23) (モーニング KC) (日本語) コミック (紙) – 2014/3/20
小山 宙哉 (著)

キャプコムという大きなミッションも終わりが近付き、六太の月への道は最終段階に入っていく。そして一緒に励まし続けてきた仲間もいよいよ宇宙へ。せりかと絵名は、応援してくれる家族と仲間の想いもロケット・オリオンに乗せて憧れの夢の舞台へ出発!

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採用する側の人として、やっさんのことを友人だと話さない福田さん。
相変わらず筋の通った人だなと思います。
閉鎖環境ボックスで得たのは一生もんの友達、
というやっさんの言葉も良いし、
合格できたことも、それを見て喜ぶみんなも良いです。
同じ夢を持つ仲間なんだな、と感じます。

せりかさんのお母さんと会うムッちゃん。
せりかさんは福田さんから、ムッちゃんが
ゲイツさんに交渉してくれたことも聞いて知っていた
というのが良いエピソードです。

お父さんから預かっていたDVDを、
今日これをせりかに見さるためにお母さんは生きてこれた気がする
というお母さんに泣けます。
持ってきてくれたお母さんも、撮ってくれていたお父さんもとても素敵なご両親です。
「この子はきっと夢を叶えるだろうとずっと思ってた
もうすぐ宇宙へ行くんだろうせりか
おめでとうせりか いってらっしゃい」
こんなことを言ってもらえたら本当に嬉しいでしょうね。
泣くのをこらえて何度も見ている姿が可愛いです。

せりかさんの腕時計が壊れて、
ムッちゃんが自分のものを渡してくれるエピソード、
とても良いです。
女性は誰しも憧れるのではないでしょうか。
困ったときにさっと助けてくれるところも良いし、
それが手巻きの時計というのもおしゃれ。
クルーに手巻きだと言われて
「いいでしょかっこいい」というところもキュート。

後で同じ時計を買った後にペアウォッチ⁈となる
ムッちゃんが面白いですし
下心なく渡してあげたんだなということもわかります。

たぶさんのエピソードもすごく好きです。
小さい頃のせりかさんは結構奇行が多い気がしますが。笑

続けて絵名ちゃんのエピソードも語られます。
私はその日絵名お姉ちゃんこそヒーローだと思った
という台詞が良いです。
気持ちがピシッとなるヘアピン。
そういうちょっとしたお気に入りみたいなものって
誰しも持っていると思うのです。
覚えていて手作りしてくれて、というのも嬉しいです。

ブライアンのドアの話は大好きです。
人の人生にはいくつもの“夢のドア“がある
人は大きな夢を持った時目の前に現れたバカでかいドアに萎縮して向こう側へ行くことを諦める
だがほんとうは始めからそんなバカでかいドアなんてない
小さいドアがいっぱいあるだけ
小さなドアを開ける度夢がひとつずつ叶っていく
手探りでも次のドアに手を伸ばし続けること
気づいたら夢が叶っている

夢の実現って、いきなり目の前に大きなドアが出てきてひとりでに開いてくれてあれよあれよという間に、
というパターンもありますが、
いつのまにか宇宙にという叶い方の方が実は多いのではないでしょうか。

カルロが来ないというまたしてもトラブルが起きるジョーカーズ。中々順調にはいきません。