リーダーを目指す人の心得 (日本語) 単行本 – 2012/9/28
コリン・パウエル (著), トニー・コルツ (著)

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全米で「最強のビジネス書」と話題騒然のベストセラー、日本版刊行!
ペプシ工場の清掃夫から国務長官にまで上り詰めた米国史上屈指のリーダーが、組織内で昇進するための正攻法、人の心をつかむルールを余すところなく語る。
リーダーのみならず、組織に身を置くすべてのビジネスパーソンに役立つ1冊。

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コリン・パウエル氏の人となりもわかるような、単なるリーダー論に留まらない本。
良くも悪くも、如何にもアメリカだな、と感じるところもまぁあるが
率直で端的に偽りなく書かれている印象があった。

煽り文句がてサラリーマン向けビジネス書の体で売り出されいてるのが
非常に勿体ないと思う。
パウエル氏がイラク日本人人質事件の際
「率先してリスクを負った人々に責任があるとは言えない」
「このような人がいることに日本の人々は誇りに思うべきだ」
とコメントしたことがあった。
あのような自己責任論がマスコミの煽動があったからとは言え
巻き起こるような体制の国で、一ビジネスマンが実践するには厳しい内容だろう。
ビジネス書よりも伝記やマインドセットの本として読むほうが良い気がする。

やればできる≠必ずできる
楽観的≠馬鹿
シンプルだが誤解している人も多そうである。

他人の道を選ぶことはできない。他人に自分の道を選ばせてもいけない。

釘がないのでというマザーグースの引用もわかりやすい。

弱い者いじめをするリーダーは自信のなさをごまかしているだけ。
叱ることがリーダーシップだと思い違いをしている。
個人的には議論だろうが激励だろうが怒鳴るのは良くないと思うし
殴って割ったガラスのデスクトップの修繕費は誰が出したのかなどと思ってしまうが。
恐れにコントロールされる人物にリーダーの資格はないというのと
部下を怒鳴って脅すことは矛盾しないのだろうか。

昇進させた部下の下で自分が働くことになるかも
というのは本当にそのとおりだし、それは当然のこととして認識しておいて欲しいものだ。

新しい組織に着任したら理由がない限りまずそこにいる人たちを信じる
というのはとても素敵だ。
兵は信頼している上官の元なら、たとえ危険な目に陥ることになっても
我らが上官がどう切り抜けるかを知りたいと最後まで行動を共にする。

そうした信頼関係を得る為にはまず部下を尊敬し、部下のことを知る。
部下が優秀で私がいなくても大丈夫、なら必要ないのでは
というのは笑ってしまった。
組織のあり方なので、頼りない上司を助ける部下という形で
うまく回る場合もあるから、それはそれでありだとは思うが。

信頼関係があれば、「上官に恥をかかせるようなことはしない」
と部下が動いてくれる。それが理想の関係だと思う。
コンテストの話で急に仕事をふるな、準備するための時間をあたえよ
とあったが全くそのとおりだ。
駄目な上司は急な無茶振り、押し付けが多過ぎるものである。
準備もなっく任務に放り込まれた兵士は自信を失い上司に対する信頼も失う。

アドバイスの中で重要なのは言葉ではなく両親の姿というのも納得だ。
哺乳類の中で人類だけは自分たちがどんな生き物で生きて清涼するために何が不可欠なのか忘れてしまうほど頭が悪いというのは
残念ながら頷くところである。

自分がいない時には書類にサインをするのは副官というくだりで
どんな時に誰がサインするのか規則を残す必要はない
副官と互いに信頼しあっていたからというのが良かった。
すぐルールを作って書面化したがるのが仕事が出来ない人の悪い癖だ。
余計な仕事を簡単に増やしてしまう。

会議の件も面白かった。
会議は基本的に邪魔しない。電話がかかってきた、呼ばれているなどで
出席者に声をかけない。
時間厳守、そろっていなくても時間になったら会議を始める。
仕事が出来ない人ほどだらだらしていて会議を始めるのも終わるのも
時間通りにはいかず、無駄に長い会議をしたがるものだ。

短ステッキを廃止したいと思ったときに、禁止するのではなく
「必要だと思う者には携帯を許可する」と指示を出したら
みんな持たなくなったというのが発想の転換で面白い。
どの組織にも文化に深く根ざした短ステッキが存在する。
やめさせるには時代遅れだとわからせる方法を見つけて廃れさせる。

30日たったらシーツは自分のものというのも同様だ。
不備があったらいつまでに申し出てくれと言っても
締め切りが過ぎてから言ってくる人がおおすぎる。
自分のものになると思えば真面目にチェックする人が増えそうだ。

武士は引き際が肝心という言葉が日本にもある。
悲しいかな、引き際を弁えられず
引退後も名誉職について口を出すような人は多い。
所謂天下りなどもそうであろう。
適当なところで引退し曾孫にチャンスを与えるべきだと
上の人間ほど思っていて欲しいものだ。

尚、amazonのレビューで誤訳だという指摘をしている方がおり
返信として訳者の方が下記のブログを書いておられたのでURLをメモしておく。
http://buckeye.way-nifty.com/translator/2012/09/post-9c68.html

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