江の島ワイキキ食堂 11 読書レビュー

江の島ワイキキ食堂 11 (ねこぱんちコミックス) (日本語) コミック (紙) – 2017/12/11
岡井ハルコ (著)

95話
何気に1年もかけて
しかも、稚内まで行くという大変さなのに
ギャグ調なので微笑ましく読める。

96話
株をやっているオードリーが、
お金がないからプレゼントを諦めるのではなくて
自分で稼ごうとするのが偉い。
ちゃんとその色の猫毛を採取して作るところが
実は誠実な作家さん。(笑)
いざプレゼントを購入する時も
より良い物を買ってしまう頼ちゃんへの
オードリーの愛情がたまらない。
オードリーの閲覧履歴からおすすめされて(笑)
頼ちゃんがベッドを買ってくれるのも嬉しい。

97話
他の猫が虐められないように庇ってあげるオードリー。
見かけて子供に声をかけてくれる女性も優しい。
きちんと猫と飼い主に謝らせようとするし
親でもないのに一緒に謝ってあげると言ってくれて
とてもきちんとした人だ。
みんなが優しい話。

98話
オードリーがお節介で可愛い。
お店、確かにセンスがなさ過ぎる。
あのお店を継ぐのは嫌だろうけれど、
アドバイスしてあげるなり居抜きで店を出すなり
しても良いのではと思うが。
きちんと自分の夢が見つかると良いな。

99話
頼ちゃんがちょっとウザい。(笑)
けれど、可愛いからこそ同じ言葉で話がしたい
という気持ちにはきゅんとくる。

100話
シンプルながらも泣ける話。
猫に限らず動物を飼っていた人は
思うところがあるだろう。

101話
オードリーの恋が2次元にまず笑ってしまう。
ほろ苦くて絵に描いたようなハッピーエンドでは
無いものの、思い出深い初恋話だろう。

102話
猫なんて役に立たないとのっけから
喧嘩を売ってくる伊沢さん。
犬が吠えているので幽霊かと思ったが。
お見舞いに行って声をかける頼ちゃんが優しい。

103話
あの家に他の人が入ってくるのが嫌、という
オードリーの気持ちがいじらしい。
泣きながら走れって言うオードリーに
もらい泣きしてしまいそうになる。
そんな『良い痩せ我慢』はするのに、
友達を見捨てる事は出来ない。
そんなオードリーに貧乏神がつく優しい嘘。
ヒカリちゃんが、
「あなたのいない人生になんの意味があるの」
と言えるのも、優しく可愛らしい。

104話
ラストはとても切ない。
せっかくの願いを、そんな形で使うしかなかっただろうかと
つい思ってしまう。
全てを打ち明けてずっと一緒に暮らしても、
頼ちゃんもヒカリちゃんも受け入れてくれたのではないかとも
つい考えてしまう。
でも、愛しているからこそ「永く生きた」「一緒に終わりたい」
という思いも湧くのだろうか。

きっと次の生でも、頼ちゃんとオードリーは出会って
幸せに暮らすだろう。
これもひとつの幸せの形なのだと思う。