舞台「クジラの子らは砂上に歌う」( Disc+CD)
赤澤燈 (出演)

Sponsored Links

さよならが降り積もる砂の世界で 僕らは再び出会うー
果てのない砂の世界に、 祈りの砂詞(うた)が鳴り響く 〜宿命に抗い、希望を求める少年少女たちの切なく壮大な砂漠戦記〜
砂がすべてを覆い尽くす世界。 砂の海に浮かぶ巨大な漂泊船〝泥クジラ'で暮らす人々の多くは、 感情を発動源とする超能力‘サイミア'を操る短命の種族だった。 「外界から閉ざされた‘泥クジラ`’で短い一生を終える」 その運命を受け入れる少年チャクロは、 漂着した廃墟船の中で一人の少女と出会い、 少年少女たちの運命は大きく変わっていく。 生きるとは、感情とは・・・
人間のシンプルで根本的なテーマを問いかける

https://amzn.to/2Wogdn1

漫画を途中まで読んでいる。
舞台化は知っていたが、松崎史也さんが脚本・演出を担当されていたとは知らなかった。
舞台を見に行けばよかったと後悔している。

舞台美術が考え抜かれており
泥クジラや砂漠の複雑であったり荒涼とした雰囲気であったりが
シンプルな中に表現されている。
この舞台の使い方が非常にうまく、演出家の腕の見せ所でもあり
役者の芝居に力があるからこそでもあり
非常に素晴らしいお芝居だった。
使われている音楽も美しく、よく合っていた。

サイミア(超能力)の表現方法について
どんな手法を取るかは色々と選択肢があると思うが
プロジェクションマッピングを演出で使っている中で
ダンサーさんに刀をもたせたやり方が
特に凄いと思った。
映像だけに頼る訳ではなく、かと言って役者のパントマイムなどに頼るわけでもなく
表現手法の取り入れ方のバランスが秀逸だ。

前述の舞台をライティングで区切り
同時に複数の場面の物語りが目まぐるしく展開していくのも見事。

役者さんもどの方も素晴らしかった。
特にぴったりだと自分が感じたのは
オウニの財木琢磨さんとシュアンの有澤樟太郎さん、
リョダリの伊崎龍次郎さん。
中でも有澤樟太郎さんはシュアンに合わせた
声音や動作に変えていて、殺陣の立ち回りも
見映がよくとても良かった。
マソオ役の村田洋二郎さんも流石安定感があり
締めるところは締めつつも笑わせるところは笑わせてくれて
とても引き込まれた。

Sponsored Links