小説の神様 あなたを読む物語(下) (講談社タイガ) (日本語) 文庫 – 2018/9/20
相沢 沙呼 (著)

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多分、筆者は本当に小説が好きなのだろうと思う。
そして、小説が本当に好きな人には、頷けることが多い物語だと思う。
それこそ、この本は私の為の本だ!と思ったことがある人にはとても向いている。

図書館で本を借りるとき、オビは取り外され
ブッカーのせいでカバーの下や裏側が見えなくて
邪魔だと思うことが時々があるので、
綺麗だからという理由で中古とは言え販売する本を
わざわざオビを外してブッカーをかけるのは止めて欲しいし
この担当教諭とはつくづく気が合わないなと思う。

読んだ本を手放す気持ちは私もわからない。

推薦図書はラノベはダメ。
漫画みたいなキャラがエッチな格好してるから
クレームがくるから。
先生も先輩も、あまりに視野が狭い。

ただ、ラノベしか読んでないのはどうかと思う。
とは言え、ちゃんとした小説ってなんだ、というのは
好きなラノベをけなされた小説好きはみんな
ぶつかる壁な気がする。

メディア化が小説が劣ってるみたい
というのもわかる観点だ。
本当の意味での小説は、小説であることに
誇りを持てるものじゃないとならない。
たとえば叙述トリックが優れているような、
小説ならではの素晴らしさに出会えると最高だし
漫画やアニメ化しないと小説が読まれないのは
とても悔しい。

言い訳でも前に進むためのものなら良いというのは
そのとおりだと思う。
個人的には、どちらの小説も両方書けばいいのに
断ってしまうなんて勿体ないと思ったし
なぜ喧嘩になってしまうのか、とは思った。

ネット小説について、作者に文句や偉そうなアドバイスがつくというのは
小説に限らずありがちだ。
ただ、アニメの出来にふざけんなと思うことはある。
死ねとかもてないとかただの悪口は駄目だが、
失望したくらいの感想は吐き出させて欲しいとも思う。

育って来た環境ではなくて『文化が違う』という言い方が
面白いと思った。

「物語に宿った神様を見つけられる人は、
もしかしたら少ないのかもしれない。
でも、そういう読み方をする人たちが
まるきりいないわけじゃないでしょう。
だから、詩凪さんみたいに必死になって
神様を宿そうとする作家がいるのなら、
ヒナはそれを見つけられる読者でありたいって思う」
このヒナちゃんの気持ち、とてもよくわかる。
小説に限らず、本物を見つけられる本物で自分もありたい。

人に本を勧める難しさも共感する。
心の処方箋という言い方も好きだった。
もし心にピッタリ合う物語がなかったら自分で書く。
だから、物語はこの世に生まれる。

「続きを読みたいって気持ちって、原動力だよね」
は、『オタク』ならみんな共感するのでは。
小説だけに限らない。

物語を読み解くことは、人を読み解くことに繋がっている
というのも同意だ。
逆に言えば、本を読んでいない人はとても浅くて
人のことを理解していない、行間が読めないのだな
と感じることは残念ながら屡々ある。

「俺の言葉は、俺だけのものじゃない。
きっと、俺を作り出した多くの物語から生まれたんだ。
大勢の作家たちが、多くの物語を綴って、
俺という人間を支えてくれている。」
これも小説に限らないと思うが
自分を形作ってくれている、自分が大好きなものだち。

やっぱり、物語はとても素敵なものだと改めて思う。

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