【読了】薬剤師は薬を飲まない

こういうタイトルの本だと、結構とんでも本なことも多いのだが
この本は非常に納得いくことが多かった。

薬を全否定するわけではなく、自分の自己治癒力を大事にする
という考え方に共感。

現代人の病気の70%はストレスによる交感神経の過緊張によって起こっている
というのは知らなかったので驚いたが、さもありなんという気も。
免疫力が低下しているのだろうなと思う。自分が子供のとき、体調を崩して寝ていたいのに
親に無理矢理起こされてご飯を食べさせられるのが
愛情の成せる技と解っていても苦痛で仕方なかったのだが、
栄養のあるものを無理して食べて消化に酵素を使うより食べたくない時に食べすに酵素を代謝に回したほうが身体の回復が早いはず
という記述に頷くものがあった。勿論過信はいけないが、自分の体のことは自分が一番よくわかっている、という言葉は言い得て妙なのだ。効率重視される世の中で、痛みや症状を抑えることばかりに着目されるが、
実際たとえば風邪をひいたとき、やむを得ず薬を服用すると治りが遅くなり、症状は軽減されるが一週間近くぐずぐず引きずってしまう。
薬を飲まずに安静にしていると、1~3日程度ですっきり治るというのが体感だ。
社会人ともなると安静にしていられないことも多いだろうが、薬にばかり頼るというのは改善すべきだと思う。薬剤師でありながら薬に頼らないで欲しいと考え
患者さんにウォーキングなどをするようアドバイスする
というだけでも優しい薬剤師さんだなと思うのだが
その為にデューク更家さんに弟子入りしたというのは驚いた。
行動力のある方だと思う。

2015.6.3