【視聴了】僕だけがいない街 下(完全生産限定版) [Blu-ray]

第六話 死神
第七話 暴走
第八話 螺旋
第九話 終幕
第十話 歓喜
第十一話 未来
第十二話 宝物 収録。

ケンヤの鋭さにとても救われました。
加代ちゃんの痣に気付いていたというケンヤは
彼女がいなくなったときとても辛い思いをした一人だったのでしょう。

自分が悟だったらもう少し違う立ち回りをすると思いますし
ケンヤにも全て話してしまう気がします。

悟の母佐知子の”妖怪”ばりの察知能力は良いキャラクターですし、
高山みなみさんがアニメで大人の女性の声をあてているのを聞くのは
久し振りで、素敵なキャスティングだと思います。

全体的に北海道弁にやや違和感はありましたが
情景描写や細かい感情の動きの表現が全体的に素晴らしいです。

本来なら佐知子さんは未成年者略取であって、「でかした」
と言っている場合ではないのですが
それでも加代ちゃんを迎え入れてくれたことが嬉しかったです。

事件の犯人については多分多くの人がかなり早い段階で
察しがついてしまうとは思いますが、
描写が丁寧だからこそ、
「自分の勘違いであってほしい」「違ってほしい」
と思って見てしまうので、そこに意外性が無いことは
物語の邪魔をしていません。

ここまで派手に立ち回って
自分が狙われるとは思わないのかと悟にははらはらさせられましたし
最後までまさかの立ち回りではありましたが
犯人の心をも救ってしまう紛れもないヒーローぶりが
爽やかな感動を呼ぶラストであり
加代ちゃんの文集と対比しての悟だけがいない街という
タイトルの意味も回収してくれて美しい終わり方でとても良かったです。