【読了】炎の蜃気楼(ミラージュ)〈9〉みなぎわの反逆者

景虎と晴家の組み合わせはとても好き。ことここに至ってはねーさんだけが高耶 の救いな気もする。
人の記憶はあやふやなもので、自分の記憶が真実なのかは非常に危うい。200年もの間ともなれば、実際に危ういだろうし、そう疑ってしまう気持ち、それでも信じたい気持ちも理解出来る。晴家の過去について明かされ、思い出に振り回されつつも毅然と判断し立ち向かう彼女が恰好良いなと思う。そしてまた、とてもキュートだとも思う。いつか彼女の想いが報われる時が来ると良い。
それと、思い人とは違うときっちり言ってあげる荒木村重も真摯で良い。七松辺りに住んでいたことがあったのだが、何も知らなかったので史実については色々と驚くものがあった。

2015.1.17