【読了】炎の蜃気楼(ミラージュ)〈8〉覇者の魔鏡 後編

理想郷だと思ったものを手放して一緒に生きていたいと思ったはずなのにどうしても直江が今生で踏み出してしまう前の関係には戻れない。もどかしく感じる。
こちらの味方として動いてくる㺊が可愛らしい。眠り猫など霊獣の活躍が楽しく、日光東照宮やいろは坂へ観光へ行くといろんな邪念が出てきてしまう。(笑)
帰りたいという気持ちを抱いていながら、北条と敵対し兄と戦うことになる景虎が気の毒でならない。氏照との対比のせいか、氏政がかなりシビアな人として描写されている中氏康の父としての包容力ある優しさが救い。

2015.1.17