【読了】炎の蜃気楼(ミラージュ)(1) (コバルト文庫)

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学生時代に友人から借りて読み始めた本。
自分は歴史は好きだったがBLには興味がなく、
飽く迄も高耶が好きだったので、途中で嫌気が差し読むのをやめてしまった。

思うところあって最後まで読んでみようと思い、
初めから読み返し始めている。

今読んでもアクションシーンや歴史のところなど
非常に面白く、一時代を築いたのも当然と思える作品。

人の魂はガラス細工のようなもの というのは面白い表現だと思う。
核は変わらないが、輪廻転生を繰り返す度に炎にくべられ
形を変え浄化してまた新しい人生を始めていく。 

読んでいた当時はあまり歴史を知ってもいなくて、
今でも戦国時代はそこまで詳しくもないのだが
歴史を学べば学ぶほど、積み重なる歴史は膨大で
歴史に残る人などほんの一握り。
でも、実際には
”名もない一人一人にも確実にそれぞれの人生があった”。
歴史の価値、重みというものが、年を経れば経るほど感じられるようになった。
直江の言葉は、ずっと心に残っている。

2014.12.29