以前から本能寺の変については疑問と興味持っており、
今回機会を得てこの本を読んでみた。

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レビューなどでは多少賛否両論のようであり、
確かにこの本で初めて明かされる真実というわけでもないので
タイトルが大袈裟に感じる人もいるとは思う。
根拠とするものが弱く感じる部分もある。
『明智光秀は裏切り者ではない、これが真実である』
という答えを元にして、それを補強する証拠固めをしている体にも見え
違和感を覚える人がいるのも頷ける。

自分としては、史料本というよりも
子孫の方でプロの作家や歴史家ではない方が書いた本である
というところに価値を置き、自費出版本のような
子孫の方から見たご先祖を知るのに役立つ読み物のような本として捉えている。
本能寺の変の”真実”を全く知らない方は、純粋にわかりやすく読み
楽しめる本であると思う。

歴史は勝者によって書かれるとはよく言われることで、
勝者やその人たちに肩入れする人たちの言葉だけが残り
それが真実とされていることというのは数限りなく存在する。

甲陽軍鑑が見直されるまでに百年かかった。
高柳光寿神話も既に五十年経過しており、
歴史研究の誤謬を正すにはそれくらいの時間がいると覚悟しなければならない
という言葉に、明智家の人間としての悔しさが滲み出ており
印象に残った。

2015.11.6

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