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佐藤健さん主演のテレビドラマを見て興味を覚え
手始めにこの本を読んでみた。
ドラマも素晴らしかったが、秋山さんという方の筋が通っているが
それでいて柔軟で行動力のあるお人柄がよりよく感じられ
単なる読み物としてもとても面白かった。

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また、ドラマもやはり丁寧に作られてあったのだなと改めて感じた。

ドラマでも料理は真心と度々語られたが、それを大事にし
食べる人への心配りが非常に細やかである。
箸置きの置き方ひとつにも心配りがあるのだ。
最後にテーブルマナーについて詳細に書かれた付録があるのだが
これひとつとっても、食べる人が恥をかかずおいしく食べられるよう、
周囲の人に迷惑をかけないよう、微に入り細を穿つ内容であった。

仕事に対してさぞかし気を配り疲れる日々であったかと思いきや
最善を尽くしているから悔いは残らないと言い切られる。
その時自分が出来ることをすべて出しきっておられるからこその
言葉であると思う。

「最近の若い人は」という言葉はなく、今はそういう時代だから仕方ない
と時代の流れに対しても「昔は良かった」とはおっしゃらないし
その時その時に常に最善を尽くされているからこそ
料理だけでなくすべてにおいてそのような態度を取ることが出来るのだろうと思った。
テーブルマナーひとつとっても、
”くだけた間柄ではマナーにこだわりすぎても座が白ける。自由な所作の中から根本の礼儀が滲みだしているのが紳士。”との言葉が付け足されている。

戦後の話では、艦載機が低空飛行するとパイロットがにやにやしているのが見えた、
クレームをつけられて
「お前達のために仕事してるんだ、日本の運命に関わることだ」と言われ肝を冷やしつつ
少しでも陛下の助けになればと屈辱に耐え料理という範囲で尽くされたことなど
感慨深く読んだ。

とは言えすっきりした書き味で重くなり過ぎることもなく
痛快に読めるエピソードも多い。
ドラマでドラマ用に作ったかと思う突拍子もない

エピソード


全くの事実であるなど、秋山氏の若かりし頃が忍ばれて面白く
日本人として共感できるところも多々有り、おすすめの本である。

2015.11.16

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