【読了】のだめカンタービレ(9) (KC KISS)

のだめと千秋の関係性に変化が見られる巻。

千秋が福岡までのだめを探しに行って、
電話していたのだめを見つけて後ろから抱きしめるシーンは
多くの人が感動したのでは。
千秋のあまり見えない本音、
独り占めしたいような、才能を開花させてやりたいような。
のだめを彼なりに好きで大事に思っていることが垣間見えて
意外ですらあった。

のだめが自ら率先してピアノを弾くシーンも増えてきて
彼女も彼女で成長しようとしているのが
青臭くも微笑ましくて良い展開。

“ブラームスにコッセルやヨーゼフがいたように
歴史に名を残す音楽家には才能だけじゃなく
人との出会いがあるものさ
ボクもそういう人間のひとりになりたいんだよ”
という佐久間の台詞はとても共感。

音大を卒業してもプロオケに入れるとは限らず、
実力があるのに持て余す人も多いというのは、
音楽に限らずどの世界でもあるのだろうと思う。
なんともったいないことだろうか。

千秋が海外に行くという話を伝えていなくてもわかっている
峰くんはやっぱりいい子だなと思う。

2015.9.14