原作のファンである。
小説を読んだ後で映画のキャストを知り、堂上はベストキャストだと思った。
ダヴィンチの原作読者仮想キャスト投票一位なのだそうだ。
ただ、同じく一位の榮倉さんは、私は合っているとは思えなかった。
自分の中の郁はもう少しサバサバしてしっかりしている感じだったので。
実際見てみて、岡田さんはやはり凄い。
映画の構成上、小説だともっとしっかり描写出来るところも端折らねばならず
何故本を守る為に銃が必要になるのかということに
唐突、やり過ぎと感じた人もいたようだが
それでも初めの数分で世界観をぱっと伝えた演出は凄いし、
あり得ない設定と思った視聴者に、
きっちり体ができていて実力のある人が堂上を演じていることで
説得力を与えてくれたと思う。
その観点で言えば、他の隊員はあまり説得力はなかったと思うし
小説を読めばある程度納得のいく戦いの歴史や、
とんでも設定だと思うだろうが実は似たようなことは既にあるのだという
メッセージも伝わると思うのだが
この映画だけを見て、「『図書館戦争』はこんなありえない酷い話なのか」
と思ってしまう方も少なからずいらっしゃることは非常に残念だ。
恋愛描写に正直イライラしたし、
原作では魅力的に感じるのだがこの映画の郁は非常に嫌いだった。
柴崎もベストキャストであり、もともと栗山さんのイメージだったそうで
なるほど納得であった。
2014.9.28