【読了】夢を読む [単行本]

 

連載をまとめたものに、冒頭に書き下ろしを加えた本とのこと。
書き下ろしの部分は絵本のようでとても可愛らしい。
装丁もとても綺麗。

『おわりに』に一介のライターとご自身でも仰っており、
あなたの夢はこんな意味です、と断言するというよりも
いろんな可能性を探る感じが好きだ。
未来を予言するというオカルトチックな内容にも
過去に苦しめられているだけ、という心理学的な内容にも偏らず
夢は今の自分を表しているというのがしっくりきた。

なぜこんな夢を見たのだろう、という疑問に自分なりの答えを見つけて
それに縛られるのではなく前に進む原動力にしていけたら
とても良いことだと思った。
ご友人が仰られたという、自分の気持ちが成仏するという言葉、
私もなるほどなと共感した。

確かに言われてみれば、映画や今日あったこと、考えていたことが
その日の夜か一週間後の夢に出てくるというのが本当にそうで驚いた。
一日後ならわかるけれど、一週間もたつと表層意識ではもう忘れていて
一体何のこと?となってしまいそうだ。
なんでも気持ちの影響が体に出てくるのはすぐではなく時間を置いてやってくるが
夢も同じなのだなと思った。

2014.7.11