【読了】図書館革命 図書館戦争シリーズ4 (角川文庫) [文庫]

随分郁ちゃんが暴走しているようで、
本人はそのつもりの無いだろう告白と、書店側の誤解(理解?)に
読んでいるこっちが赤面してしまう。(笑)

それぞれが成長していて、それぞれの立場で真剣に考えていて
読んでいてぐっとくる。

表現の自由の規制については身につまされる思い。
テロに比べたら作家一人の不自由なんて、と善意の人が
浅墓なその場限りの知識で思ってしまい、それが世論となって
作家一人どころかすべての表現の自由が規制されていくきっかけになる恐怖。

今この時点で読むと、テロは9.11や3.11を連想してしまって
恐怖感も倍増される。

『場合によっては悪意より善意のほうが恐ろしいことがあります。悪意を持っている人は何かを損なう意志を明確に自覚している。しかし一部の『善意の人々』は自分が何かを損なう可能性を自覚していない』
という台詞には鳥肌が立った。

2014.7.13