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正直、多少の抵抗を持って読み始めた。
タイトルのように、そんなに手放しで「愛されている」と言ってしまって良いものかという、穿った見方というか自虐史観から抜け切れないというか、そんなところがあった。
著者自身、沖縄で生まれ育ち、自虐史観に支配されていたのだと言う。それが、実際に海外に出て色々な人々に接している内に、考えが変わってきたのだと言う。体験に基づいた丁寧な経験の列挙が非常に説得力があり、引きこまれて読み進めた。
歴史の授業でも習わず、マスコミも報道しないが、実はこれは日本がやっているのだ、これは日本人だったのだ、という誇らしい事実が次々と列挙され、自分の無知を恥じ、日本人であることを誇りに思うと同時に、日本という国・文化を作ってくれた祖先に無知という仇の返し方をしていることが申し訳なく思った。

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以前から、特亜にばかり反応せず、親日であるアジア諸国に目を向けないのは
各国の方々に対して失礼であると思っていた。
学校の授業でも特亜ばかりで、親日の思いを抱いてくださっている国々の国名すらあやふやにしか
把握していない人というのは多いのではないだろうか。

カンボジアの故シアヌーク前国王は日本の敗戦後昭和天皇を励ましに来た初めての国王で、日本への戦後賠償請求を放棄したこと。
プノンペンの水質管理、水道施設を援助しているのは北九州市という事実。

1951年のサンフランシスコ講和会議で、スリランカ代表ジャヤワルダナ氏が
対日賠償請求を放棄し日本を国際社会の一員として受け入れるよう訴えたこと。この演説は日本に対し厳しい制裁処置を求めていた一部の戦勝国をも動かしたと言われる。

ペリリューの人々は「日本兵」の墓、石碑などを大事にし、守り通してくれていること。
それは戦争末期のエピソードにも関連する。
アメリカ軍がいよいよ押し寄せてくるという時に
島民は日本軍と一緒に戦おうとしてくれたと言う。
すると「土人と一緒に戦えるか」と中川州男(くにお)守備隊長に一喝され全員避難船に乗せられたと言う。酷いことを敢えて言って島に残らせなかった。戦闘に巻き込まない為の一芝居だったという。
この戦いは長くて3日と思われたが73日間持ち堪えた。洞窟にこもりゲリラ戦を行った。
鬼畜米英の意味とは。植民地になればどんなことになるか。わかっていたから、守る為に戦った。

2012年の台風では、80年前に建てられた旧日本軍発電所跡などがびくともしなかった。以前から強風が吹いたら日本人が造った建物へ逃げ込めと村人には言い伝えられていた。

学校建設などを依頼している他国の建築技師が、
「日本の卓越した技術は、もちろん素晴らしいが、もっとすごいのは決して手を抜かないことです。その誠実さこそ日本のすごさです」と感服していたこと。

『鼻高々に天狗になれというわけではないが、知らなければ善意を向けてくれた人々に申し訳ない。
パラオは世界有数の親日国である。にもかかわらずパラオの歴史を多くの日本人は知らない。これでいいのだろうか。反日国を大事にし、親日国を粗末にするのは間違いだと思う。
日本人の目が向く国はアメリカ、中国、韓国がほとんど。日本を愛する親日国のことは知らない。どうか南洋諸島の人々のことを学んでほしい。大事な親日国に意識を向けていただきたい。』

全くもってそのとおりだと思う。

日本人の特性にも改めて感銘を受けた。
外国では地域や部族が戦争に敗れると、王様や上層部は異国に亡命したり安全地帯へと逃げ、庶民は虐殺されるか戦争国の奴隷となることが多い。
日本は、殿様が責任を取って腹を切り、庶民はこれまでどおりの暮らしを続けた。
現代で言うと、自動販売機は道に落ちている金庫なのに、誰も奪おうとしない。
格子や鉄条網のない剥き出しの窓ガラスという無防備な状態が普通であること。
幕末の日本を訪れた外国人たちが、鍵もかけず扉すら締めず
現金を財布にも戸棚にも入れないむき出しのままで放置しても
一度も盗まれたことがないと口々に言っているのだが
その国民性は今も失われていないのだと思った。

“戦争は良くない。当然のことである。でも圧倒的な戦力を有するアメリカ軍に、当時の日本兵は、どのような思いで戦いを挑んだのであろうか。なぜ、ここまで命を捨てて戦ったのであろうか。”
“当時は「植民地になるか。植民地にするか」の二者択一しかなかった。幕末から明治、大正にかけての戦い。昭和初期の、敗れたとはいえ、恐ろしいほどの劣勢の中で戦い続けた日本人。”
どれほど追い詰められて、どれほど国のためを思って
開国し、国力を養い、開戦にまで至ったのか。

近頃歴女などという言葉も生まれ
どうも幕末が特にもてはやされているように感じる。
誠や玉砕の悲しい話が美談として語り継がれるが
何故第二次世界大戦は美談として語り継ぎ、ファンが出てこないのか。
自虐史観のせいも多分にあるだろう。
また、近い時代だというせいもあるかもしれない。
暴力はよくない。が、理由は大事。正当防衛も暴力とされたら何も守れないのだ。

自分は幕末の歴史を個人的興味で学んでいる最中だが
『江戸末期から明治の侍や官僚たちは、したたかで偉大だったと敬服する。』
という件にも非常に同意する。
お人好しなだけでなく、強かに時には方便も使い
国益の為には時には強気に出ることもあった幕末の武士階級の人々。
国を、民を守る為。
あの志を、今こそ幕末から近代史までの正しい歴史を学びなおして
今一度心に刻むべきだと思うのだ。

2014.5.10

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