古都の旅と自然の脅威

先日行ってきた京都。

台風21号による被害がひどく直後は観光予定だった場所が軒並み全体または1部閉鎖している状態でした。

実際に訪問した9月中旬にはかなり復興が進んでおり、予定していたすべての場所を観光することができました。ただ、被害の爪痕はやはり凄まじいもので、お寺や公園、神社などきれいに掃除されていてぱっと見では気がつかなくても、隅の方には折れた枝や落ちた瓦などが積み上げてある光景をよく見かけました。

嵐山の竹林もかなりの数の竹が折れており、それを取り除いてなんとか通れるように整理して下さっていました。そのため前に行った時よりもとてもスカスカした印象で、鬱蒼とした竹林の印象は感じられませんでした。私が行っているときにもずっとチェーンソーの音が響いており、ずっと作業が続けられていました。

1番ひどいと感じたのは貴船の方。そもそも叡山鉄道が止まっており公式サイトに掲載された写真を見ると、倒木によって電線がなぎ倒されて惨憺たる有様です。叡山鉄道を利用するつもりでしたが、被害のために運行を取りやめているとの事なので、バスを使って貴船まで行きました。

あれだけの山にあるたくさんの木々がなぎ倒されているのは何とも言えない迫力もあり、バスの中は悲鳴のような溜息のような声が常に上がっていました。

貴船神社は本宮はお詣りできましたが、 結社はしまっており、奥宮は手前の古寺の森より先は通行止めとなっており伺えず残念でした。

貴船では川床で昼食をいただき、帰りにおかみさんから声をかけられました。台風の被害が言われているこんな時期なのに来てくださってありがとうと言っていただきました。

下鴨神社や糺の森の被害も相当なもので、御神木が折れている様子は

自然が自然にすることとは言え痛ましかったです。

先週には叡山鉄道も運行を再開したそうです。まだまだ完全に元に戻るには時間もかかるでしょうし、これてしまった御神木や割れてしまった灯籠や瓦などは元には戻りませんが、歴史の深い京都のこと、こうした自然による被害もまた歴史の一部として飲み込んで、復興を遂げて言ってくれるものと信じています。

貴船神社では平成17年に 平成の大造営、本宮社殿竣工がありました。 その少し前に参拝した時、屋根の銅板葺きに使う銅板の寄進ができたのでさせていただいたのですが、竣工後初めてお参りすることができました。

この屋根のどこかに自分の名前が書かれていると思うと感慨深いです。墨で書いたものではありませんし、永遠に残るわけではありませんが、これもまた歴史の一部に関わらせていただけたと嬉しく思っています。

本当なら今週や来月だと、様々なイベントに当たったのでよかったのですが、スケジュール上仕方なかったですし、今回はご縁がなかったのだと素直に諦めています。

深い歴史が残る古都。

また近々遊びに行きたいです。