武蔵は山や孤独の中で理に出会い、
小次郎もまた耳が聞こえない静寂の中で出会った。
『理』についての描写が素晴らしく、
雪だるまを前に棒切れを揮う二人が印象に残ります。
言葉は交わさなくとも、存分に語り合う武蔵と小次郎。

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伝七郎を見ていると、努力だけではどうしても超えられないもの、一言で言うならば才能というものについて考えてしまい、苦しくなります。

植田たちの考え方については、やはり自分は間違っているとは思えません。
この時代の『武士』は現代人が思う『武士』よりも恐らくもっと泥臭いもので、
誇りなどより結果が全てでしょうから、"武士の誇りを失った"とは思いません。
寧ろここが吉岡一門という武士としての拠り所を守る最後の砦です。

武蔵に鉄砲を向ける植田のシーンは非常に好きでした。
元々撃つつもりはなく、ただ伝七郎を、吉岡一門を守りたい一心。
非常に人間臭く、必死でもありました。

気負っているのは吉岡の面々ばかりで、武蔵は抜刀すら忘れるほど
自然体で試合に臨みます。

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