武蔵と別れた後、小次郎は一人山に取り残されます。
武蔵が山で一人篭っていたときのことを思い出します。

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小次郎が死の恐怖や疲れと戦う最中、落ち武者狩りの農民ではなく
農民に扮した西軍の残党たちに出会います。
あれほど生きて殿の元へと話し合ったにも関わらず
「そこもとには素通りできない何かがある」
と言う定伊。
現代人である自分としては、そのまま通り過ぎれば死なずに済んだかもしれないのにと思ってしまうのですが
命を賭してでも立ち合いたいほどの
剣客同士が感じる何かを感じさせもします。

定伊たちを丁寧に描くことで、
宮本村で沢庵が武蔵に説いた
斬られた人にも命があり、物語があったことを
今一度思い出させてくれもしました。

言葉を話さない小次郎は、本来であれば掴み所がない
下手をすれば性格も見えてこない魅力の無い人物にもなり得るところが、
剣の為に生きる小次郎の鮮やかな日々を余す所なく描き、
掴みどころはないのに爽快さすら感じさせるところが素晴らしいです。

臆病と強さは相反しない
という言葉が印象に残りました。

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