リンドグレーンさんの作品を初めて読みました。
好きな作家さんが子供のときに読んで好きだった童話のひとつとしてあげておられたので手にとって見たのです。
確かに子供の頃に読んでおきたかった作品です。
カッレくんの活躍を描いた作品ですが、子供らしからぬ無茶がなく
淡々とですがピンチにも遭いますし、後悔もします。
探偵を名乗って警察に手紙を出し、先方が真に受ける、なんていうところも
子供らしくてとても良いです。
舞台が50~60年代のスウェーデンの田舎町だそうで、起きる事件の割に
雰囲気ものんびりとしていて、良い意味で焦らずに読むことができて安心です。
巻末で山田洋二監督が、近所の人たちが庭を通ってやってくる設定は
こちらの小説を元にしていたと知り、驚くと共に納得もしました。
素敵なエピソードでした。