べしゃり暮らし 14 (ヤングジャンプコミックス) コミックス – 2012/7/19
森田 まさのり (著)
ウィキペディアに自分で書き込み、トークだけは苦手で
と恰好をつけている梵さんは褒められたものではないのですが
なによりそれを梵さんが自覚しているところが苦しいです。
先輩のサインを売ろうとはしますが、未遂で自分のサインを売っただけなら、ぎりぎりのところで踏みとどまれたということで良いのでは。
スワロフスキーの館山さん、かなり良い人だなと思います。
「金ないんだろ送るぜ」と声をかけてくれますし、
「苦しいのを妹のせいにしちゃ情けねーよ」
とはっきりも言ってくれます。
「本当はこれが精一杯なんだろうなって見てりゃわかる」
と言われて、梵さんとしては本当に全てが終わった気持ちでいたでしょう。
「何もない人生が怖くて芸人目指したけど才能なんてなかった」。
これに対して館山さんが、なめてんのかおまえと言ったあと結局
「黙っとこうと思ったけどいってやる」と天然がすごいとみんな言ってると教えてくれます。
「みんなおまえになりたがってんだよ」
の一言がどれだけ梵さんを救ったことか。
なにやってんだ、と泣く梵さん。ここから吹っ切れたら良いのですが。
色紙のことも黙っていてくれるそうですし
やっぱり館山さんは良い先輩だなと思います。
幼馴染の奈々ちゃんが圭右君をどう思っているのかが明かされます。
彼女かも、と思っていたら家族みたいなものと言われて
それはショックでしょうが、
その家族という意味を考えて幸せ、と言えるのも良いです。
そしてここにきてまた新キャラ登場。
親の七光りを利用している弟が嫌な兄。
でもその兄も同じだった。
それに気が付いた二人が、負けたと思っていた二組が
現在のげんこつロデオとニップレス、そしてべしゃり暮らし。
NMCへの期待が高まるラストです。