坂道のアポロン(映画) ネタバレあり感想

坂道のアポロン DVD通常版
知念侑李 (出演), 中川大志 (出演), 三木孝浩 (監督)

医師として病院に勤める西見 薫。
忙しい毎日を送る薫のデスクには1枚の写真が飾られていた。笑顔で写る三人の高校生。
10年前の夏、二度と戻らない、“特別なあの頃”……

薫は転校先の高校で、誰もが恐れる不良 千太郎と、運命的な出会いを果たす。
荒々しい千太郎に不思議と薫は惹かれていき、やがて音楽で絆を深めていく。
ピアノとドラムでセッションし、二人を見守る千太郎の幼なじみの律子と三人で過ごす日々。
やがて薫は律子に恋心を抱くが、律子の想い人は千太郎だと知ってしまう。
切ない三角関係ながら、二人で奏でる音楽はいつも最高だった。しかしそんな幸せな青春は長くは続かなかった。
ある事件を境に、千太郎は二人の前から姿を消してしまい――。

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漫画とアニメが好き過ぎて、映画化発表になったときに
まずやめてくれと思ったし、キャストも合っていないと感じた。
今回機会があったので見てみて、意外と動いている千は悪くない
と感じたので最後まで見ることができた。
他のキャストに関してはやはり合っていないと思う人が多いが
淳兄や迎 勉に関してはこれはこれでありという印象。

事故に遭うのが千と律子という改変も
映画の尺を考えれば仕方ないのかなとは思う。

しかし全体的にストーリーはかなり端折られているので
映画だけ見ているとストーリーの浅さを感じる人が多いようで
それについてはとても残念。
青春映画としては成り立っていたが、
原作の練り込まれた展開や1966年の佐世保を舞台にした意味、
学生運動などのあれこれや空気感が
イマイチ生かしきれていないと思う。
何故こうなったか、という理由が示されていないので
それぞれが追っている重荷や、唯一の拠り所が
ジャズである理由が伝わりきらないのだ。

原作を知らなくてふわっと見る分には、
思ったより悪くない王道の青春映画で十分楽しめると思う。