舞台『刀剣乱舞』悲伝 結いの目の不如帰(初回生産限定版) Blu-ray
(出演), (出演), 末満健一 (監督)

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明治座ほかで上演された『』悲伝 結いの目の不如帰』をBD化。永禄8年、永禄の変へ出陣する刀剣男士たち。戦国の世では、室町幕府第13代征夷大将軍・足利義輝が、三好義重らの手によって最期の時を迎えようとしていた。

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自分は刀がずっと好きだったので、人を切る道具という言われ方が
いつも納得できないでいる。だからこそ、
「桜はただ美しいだけ 刀もそれと同じ」
という言い方が、とても良い言い方だと思ったし
今まで聞いてきた言葉の中で一番腑に落ちた。
僕はあなたを折らなければならない
(信じることに)理由がいるかい
できればもう少し仲間でいたかった
過去と未来で幾度となくかわした約束だ
どの台詞も涙腺にくるものばかり。
ストーリーも、本能寺からの伏線を遂に回収し一区切りするものなので
重く辛い内容。
骨喰が三日月を抱きしめるシーンはたまらなかった。
殺陣がもたついて見えるところがありやや気になった。
小烏丸はかろやかな動きが美しい。
「歴史とは過去、だが今は過去ではない
守りたい人を守る為の時が目の前にあるんだ」
この台詞はとても好きだ。
ゲームからして、過去を変えてはならないと徹しているけれど
そんな物分りの良いことを言って思考停止しているだけじゃないのかと
つい思ってしまう側の人間なので。

長谷部は強く、美しい。
山姥切の「やめろ」の叫びは聞いていて本当に辛かった。
円環の中で身につけた力、刀剣男士を超えた力。
「お主はその目でいつも俺を見た」
三日月の笑顔が嬉しそうに見えた。
三日月にとって、繰り返す中で一番大切だと気がついたのは
歴史を守ることや今の主ではなく、山姥切達だったのではないだろうか。
どんな思いで今まで過ごしてきたのかと考えるだにいたたまれない。
ホトトギスの由来は中国の故事で、蜀の望帝が退位後、
死んでホトトギスになり「不如帰(帰るにしかず)」と鳴いているという伝説だ。
自分の国に帰れるものなら帰りたい。
結の目となり、帰ることが出来ない三日月。
幾度となく交わした約束。「次は勝つ」。

足利義輝が言う「儂は幾たび死んだのだ」という台詞。
虚伝の再演で蘭丸が言った「上様を今度こそお守りするんだ」。
その他にも仕込まれた様々な伏線。
何度繰り返しても、その中で刀剣男士達が負けても、歴史は変わらなかった。
鵺が現れても、円環は変わらず。

時間軸の崩壊で時空の割れ目に飲み込まれた山姥切。
ここの描写だけでも辛いものがありましたが、行き着いた先で出会った
真っ白になった三日月。

大千秋楽公演では遂に山姥切が勝つ。
当時リアルタイムで、複数回公演を観に行かれていた方は
さぞかし驚いたのではないだろうか。
特に歴史を扱った物語では、史実通りに進めば結末は変わらない。
分かっていても、ここで変わってくれたらと手に汗握る。
それが目の前で起こったのだから。

三日月が何故こうなってしまったのか、
この話の中で語られることはない。
だが、
「お主たちに背負わせるわけにはいかん」
「(理由を)答えたところで、もう元には戻れんからな」
それでも答えて欲しいが、そこで答えないのが三日月宗近でもある。

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