REAL⇔FAKE(初回限定版) 円盤 視聴感想

REAL⇔FAKE(初回限定版) [Blu-ray]

その歌声から、天使と呼ばれている“歌姫” ―― 朱音が、突然失踪した。
所属事務所の垣根を越えたタレントによるユニットプロジェクト 「Stellar CROWNS(ステラクラウンズ)」に加入し、活動の幅を広げようとしていた矢先だった。
様々な憶測が飛び交う中、 朱音の所属事務所社長・澤木田の元に一通の怪文書が届く。
「犯人は、プロジェクトメンバーの中にいる」
フリーの映像ディレクター・守屋は、澤木田の依頼を受けプロジェクトのドキュメントムービーの撮影を口実に、犯人捜しを始める。

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テレビ放映時に比べて隠しカメラの映像の
エフェクトが強くなっていたようですが
その程度で基本内容は同じでした。

私は佐藤流司さん推しで、荒牧慶彦さんと和田雅成さんと
染谷俊之さんも好きなので、テレビ放送時このドラマを見始めました。
他の役者さんもみなさん素敵で、今後活動をチェックしていきたいな
と思いました。

後半流司さんが結構活躍してくれたので、推しの姿が見られた
という点では大変満足です。
ただドラマとして満足かというと、脚本が浅いかなと思いました。
兎に角漫画アニメ実写化が多い昨今に
オリジナルという点は評価すべき点だと思いますし
深夜な上4話しかないので深堀りできず浅くなるのは仕方ないですが
だったら浅いなりに思い切り感動に振るとかミステリーに振るとか
脚本上の矛盾点を削って持っていってくれたら良かったのにと思います。

飽く迄も
ミステリーは『要素』に過ぎず、売れっ子若手俳優の姿を楽しむ、
そうしたファンがターゲット層のドラマだったのだろうと思います。
ただ自分としては
好きな役者さん達だし、演技力も高く、舞台だけでなく
テレビドラマ用の演技もできる器用な方ばかりが折角揃っていたのだから
元からその役者のファンが見るだけでなく、
単に深夜ドラマやミステリードラマが好きな方が見て面白いと思って
この役者さん素敵だなと思ってもらえるようなドラマになっていたら
もっと良かったのにと思います。

役者さんたちは本当に良かったと思うのです。
ドラマの中の役柄も仕事とプライベート、リアルとフェイクの
オンオフがある状態なのですがそれを使い分けて演じていて
ある意味二役やっているような状態をこなしていましたし。

ドラマとしての完成度が高ければ、確かにこの紆余曲折を乗り越えて
デビューしたStellar CROWNSのCD発売というやり方は面白かったし
ファンの方が仰っているようなパート2や映画舞台の展開も
(中々メンバーの都合がつきづらいとは思いますが)
期待できたのではないかと思うのです。
2.5が好きな友達にしか勧められない内容でした。
ドラマとしてすごく良い!という感じではなかったのが残念です。

ミステリー要素、その矛盾が実は伏線、というのは全くなくて
最終話で真実を知ってから1話から見直した時に
矛盾は矛盾のままというのが殆どでした。
何故男なのに歌姫なのか、
6人がシェアハウスで共同生活をさせられていた理由も明かされず。
メンバーの年齢はまぁ普通として、出身地や血液型、星座などの設定までしてあったことも意味がなく
一昔前の少女漫画とかラノベによくある感じの、
内容やキャラの性格の理由付けというよりファンが相性占いとか
お誕生日イベントを楽しむ為用の設定に近いように感じてしまいました。
誰とは昔共演した、初対面とかもミステリーには関係なかったみたいです。
借金や病気設定も正直、別になくても成り立ったのでは、みたいな…。

都合よく駆けつけたり気がついたり問題が起こったりと
ご都合主義なんですよね。
最終的に翔琉&凛と守屋&朱音がメインになって、
凪沙、征行、黎士郎、悠輔はいまいち活躍がなかったことや
探偵の登場もあまり意味がなかったのも残念。

特典は当時有料だったショートストーリーも入っていますが
これも特に謎を解く鍵ではなくて
推しがわちゃわちゃしているのを楽しむもの、
それが楽しい人がターゲット。
そういうものと割り切れば非常に楽しいですし
みんなが楽しそうに撮影している様子は見ていて眼福でした。

放送時の話数ごとの感想はこちら。

http://teardrops.asazakura.com/archives/tag/real%e2%87%94fake