遠野物語・山の人生 (岩波文庫) 読書レビュー

遠野物語・山の人生 (岩波文庫) (日本語) 文庫 – 1976/4/16
柳田 国男 (著)

数千年来の常民の習慣・俗信・伝説には必ずや深い人間的意味があるはずである。それが記録・攻究されて来なかったのは不当ではないか。柳田の学問的出発点はここにあった。陸中遠野郷に伝わる口碑を簡古かつ気品ある文章で書きとめた「遠野物語」、併収の「山の人生」は、そうした柳田学の展開を画する記念碑的労作である。

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中学校の修学旅行で岩手に行くことになり、事前に研究発表会が行われたとき
発表内容に一部を調べるのに使ったのが遠野物語だった。
様々なフィクションで、メタファーとして、目にしてはいたが、きちんと通して読んだことがなかったので読んでみることに。

民俗学としてはもちろん、単純に、物語としてもとても面白。

『遠野物語』が目当てだったが、『山の人生』も非常に興味深い内容。

様々な逸話を考え合わせて事実を突き止める作業にとてもロマンを感じる。