【読了】 コウノドリ(14) (モーニング KC)

子宮頸がんワクチンについてきっちり言及しているところがすごいと思う。
賛成反対どちらかに偏るのではなく、それぞれの立場での発言なので
嫌な印象は自分にはまったくなかった。
ケイコママの、子供にワクチンを受けさせて副作用が出たら後悔するし、
受けさせずにがんになったら受けさせればよかったと後悔する、
それが親というものというのが全てという気がする。

もし自分が子供にワクチンを受けさせるかを判断することになったら
相当悩むだろうし、現状の副作用があるという情報は
やはり不安になるだろう。

ワクチンもだが、テッちゃんとマイの夫婦の決断、
事前のカンファレンスでの医師たちの決断も
本当に厳しい真実だ。
正解というものがない。蓋をあけてみなければわからない。
その中でテッちゃんは相当真摯に考えて答えを出したと思う。
また上司が理解のある人であったことが本当に救われる。
営業部長に自分から話してやるの一言もかなりありがたい。

ゴロー先生が、シャワーも浴びられず仮眠しかとれず
緊急ではない事態でも事前の電話もなく来てしまう患者たちに
丁寧に対応して、不安を取り除いてあげようとするところは
本当に頭が下がる思い。

下屋先生 が久し振りに見られたのも嬉しかった。

2016.7.4