ドラマを見て興味を覚え、読み始めた。
ドラマはちょっとわかりやすくやり過ぎかなと感じるところがあり
その辺り漫画は淡々ときっちり描写があって整合性があると感じた。
ただそれでも、ネットレビューは意外と賛否両論のようである。
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自分は警察の内部事情などはよく知らないので
これが薄っぺらいかどうかはわからない。
ただ、軍隊ではなく自衛隊とするこの国で、
過激になっていくテロを前に、制圧ではなく確保を目的にすべし
と言い出す者がいても可笑しくはないと思った。
いくら元プロボクサーでも銃に拳で立ち向かうのは無理があるし
援護が必要になる即ち仲間に迷惑をかける訳だから現実的ではないが
その辺りは漫画の嘘としてスルーして良いのではないかと思う。
それ以外の部分ではリアリティと迫力を持って描写されていると
自分としては感じた。
この辺りをどう受け取るかで、評価が別れるのだと思う。
一號はドラマ版では熱血過ぎて命令違反を繰り返し
チームの中に実際にこんなのがいたら迷惑極まりない描写が多いが
漫画ではその辺りただの阿呆ではないし結構冷静で、
無茶も漫画としてのギャグを入れて書かれていて受け入れやすい。
熱血主人公とクールなもうひとりの主人公という
ある意味王道作品である。
ドラマと違い一號が元プロボクサーという設定が
生きているし大事にされている。
何より一號の過去設定が違う。
漫画の設定の方が、一號と伊織が相反しつつもどこか寄り添い進んでいくことに
説得力があってとても良いと思う。
終わりに『この作品を、すべての警察官に捧げます。』という言葉が
添えられていることがとても良かった。
2015.8.14
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