映画 火花 ネタバレあり感想

火花 DVD スタンダード・エディション

原作小説読了済。感想はこちら

文字だけの情報から読み手が想像するのと違って
創り手の思うものが映像として見せられるので
こちらの想像と違う部分は当然ある。
それに加えてどうしても痛々しさが目立って感じてしまった。

こうした系統の創作物についてまわる難しさだが
中で扱われているネタがひとつも面白くない。
面白くないから売れていない芸人のネタだけなら
それで正しいのだが、全員のネタがいまいちなので
頑張っているのに売れないというより
それは売れないよね、という気持ちになってしまう。
いくら最後のライブだからと言って
あんな漫才はやはりどうだろうかという気持ちが先にたった。

役者さんは良いと思うし
出身地が関西なので関西弁の掛け合いも違和感がなく
その点はとても良かった。

小説の文学味が殆ど掻き消えて
寒さと痛々しさが強調されるばかりなのが大変残念。

先輩に感情移入しにくいのは原作通りだが
居酒屋での先輩のみんながいたからという話は
ちょっとぐっときた。