ちょっと今から仕事やめてくる (メディアワークス文庫) 読書レビュー

ちょっと今から仕事やめてくる (メディアワークス文庫) (日本語) 文庫 – 2015/2/25
北川恵海 (著)

映画を見て興味を持って読んでみた。

映画は基本的には原作通り丁寧に作られていたが、先輩を女性にしたりブラック企業であることを際立つようにしたり、ラストの見栄えを気にしたか外国での先生という設定にしたりと設定の変更点はある。
小説版の方が現実に即している反面、映画の派手さや不気味さは少なく感じてしまった。
その分、流石にその辞め方はどうなのだろうという気持ちもしたし、映画のように先輩も大変なんだな、というよりは謝りもしない先輩が開き直っているように感じてしまった。

だが大筋そこまで鬱にならず爽やかに読める作品。
誰かの一言が良くも悪くも人生を変えることというのは往々にしてあると思う。